MENU

岩手県にしかない変わった条例

循環型まちづくり条例(紫し波わ町)

私たちの「いのち」は何によって生かされているのでしょうか。地球の外から来るエネルギーが太陽の光です。この太陽光で酸素を作り出すのが植物です。枯れた葉や木は微生物で分解され、土になります。すべての生き物は、空気や水、土から恵みを得て生まれ、育ち、次のいのちを生み、土に返ります。そしてこれが、何十億年にもわたり繰り返されてきた自然の循環です。

 

単なる「ブーム」「掛け声」で済まさない、本気の環境条例

よりよい自然環境を、100年後の子どもたちに確実に引き継ぐと誓う「新世紀未来宣言」を打ち出している紫波町。形を変えながら、限りある資源を巡らせて、繰り返し利用することへの取り組みにかけては、他の追随を許さぬ先進的な自治体として知られます。

 

家畜のフンや残飯などを集めて堆肥に加工し、「農薬を使わない土作り」を推進。無農薬野菜や堆肥そのものを販売したり、森林の間伐材を炭や燃料(ペレット)にして、これまた販売したりと、町の財源の確保にキッチリ努めている模様。

 

そのほか、地元の山林の木材を使って、保育園、小学校、駅舎を建築した実績も。すべて町内の方々が手がけたので、建築経費のほとんどは町の中を巡っていったのだそうで、そういう財政的な意味でも「循環型」なのでしっかりしてます。

 

さらに、地元のベンチャー企業が、太陽熱と地中熱を利用したエコな複合発電システム(ジオソーラー)を開発したという、最新鋭のニュースも伝えられています。

 

それにしても、この「循環型まちづくり条例」の前文は、まるで中学校の理科資料集を読まされているようです。気分転換も兼ね、受験生は入試直前に目を通しておくといいのではないでしょうか。

 

津波防災都市宣言(宮古市)

吸収合併される前の旧田老町は、日本初の「津波防災の町宣言」を行っており、それが宮古市に引き継がれました。「明治三陸地震津波」では、当時の全人口の7割以上が死亡するなど、壊滅的な被害を受けた田老町。

 

不屈の精神をもって、いちはやく津波警報機を設置、10メートル以上の高さを誇る、世界一の津波防潮堤を築き、高台への道路を全面的に整備するなどした成果により、昭和53年の宮城県沖地震において、津波被害はほぼ皆無だったようです。

 

サーモンランド宣言(宮古市)

これも都市宣言の一種です。昭和55年に鮭の水揚げ日本一記録を樹立したこともある宮古市は、昔も今も鮭漁が盛んで、この宣言の中には「伝説、古文書により、鮭とひととの出会い、かかわりが伝えられています」とあります。つまり、鮭は、自然と人間との橋渡し役。そこには「自然環境と人間社会の共存」という、裏テーマが隠されているのでしょう。

 

1月には「宮古鮭まつり」で、鮭のつかみ取りイベント、4月は、鮭の稚魚の放流イベント、11月には「宮古サーモン・ハーフマラソン」で、完走者に鮭汁とサンマが振る舞われるそうです。

 

しいたけ経営改善資金利子補給費補助金交付要綱(釜石市ほか)

岩手県内の市町村で、チラホラ見られる内部規約です。岩手は森林資源に恵まれ、昔からしいたけの栽培が盛んなようで、生産量は全国トップ3圏内の常連です。

 

「しいたけ王国」岩手として、さらなる高みを目指し、しいたけ農家が県から借り受けた資金の返済について、利息分を市町村が一部立て替えるという政策を採っています。

 

なお、県産しいたけのブランド名は、公募の結果、「岩手健康しいたけモッコリくん」に決定。丸みを帯びた瑞みず々みずしさが想像でき、かつ、インパクトの強いネーミングが話題です。

 

街路灯の灯数等の基準を定める規則(軽かる米まい町)

街路灯を設置する割合を「8戸に1基」と定め、街路灯の電球は「白熱灯40ワット、蛍光灯20ワット」とし、「街灯1基について電球等1個」とキッチリ縛りをかけています。こういう規則を作れる自治体に、税金のムダづかいは無いものと信じたいところです。